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水泳中のトラブル [雑感小文]

耳の中に水

〝寝耳に水〟ならぬ水泳中の耳の中に水が入って、溺れることがある。

 耳の穴や鼻から入った水が、中耳を圧迫し、その影響が内耳に及び、めまいや平衡感覚の失調を誘発するためだ。

 水が中耳腔(中耳の中)に入る経路は、外耳道(耳の穴)からと、耳管(中耳腔とのどの上部を連絡する管)からの二つがある。

 浸水を防ぐには耳栓をつけ、鼻から入った水を口から出すようにする。

 鼻をかんで水を出すときは、片方ずつかむ。両方同時に押さえて鼻をかむと、水が耳管のほうへ行ってしまう。

 もし、水泳中にめまいが起こっても、それで死ぬようなことは絶対ないのだからあわてないこと。

 顔を水面に出し、ふわっと水に浮いていることができれば、しだいに治まる。

 それができなくても、落ち着いて周りの人に救助を求めよう。

 こむら返りが起こったときも、やはり最も肝心なことはあわてないこと。

 焦らず落ち着いて、まず息をいっぱい吸い込み、それから顔を水中につけ、丸くなって体を浮かす。

 けいれんしている筋肉をしっかりつかみ、ゆっくりともみほぐす。これで、たいていうまくいく。

 わたしも昔――つまり若いころ(と、こう断らなければならないのは、ちとシャクだが)、一度、経験したことがある。

 むろん大丈夫だった。
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太宰治と「男の汗」 [雑感小文]

「お父さんは、お鼻に一ばん汗をおかきになるようね」

「それじゃ、お前はどこだ。内股かね?」

「お上品なお父さんですこと」

「いや、何もお前、医学的な話じゃないか。上品も下品もない」

「私はね、この、お乳とお乳のあいだに、......涙の谷、......」

 太宰治の小説『桜桃』のなかの夫婦の会話だ。

 暑い日、最もよく汗をかくところは頭、額、鼻、背中など。特に頭は大汗をかく。
 
 夏の盛りには毎日、頭を洗ったほうがよい。汗臭さは香水などでは消せないからだ。

 頭皮は整髪料なども加わって脂分が多いので、雑菌も繁殖しやすく、異臭を放ちやすい。

 そこへもってきて、暑くなると、脂腺の働きも活発になる。

 男性ホルモンは脂成分の分泌を促す作用をする。

 だから男性にはいったいに脂症の人が多い。

 脂が額や鼻に浮き出て、いわゆる脂ぎった顔になる。

 これは普通の汗(水分が99%を占める)と違って汚れやすく、皮膚炎の原因にもなる。

 男の洗顔は、女性と違って、あとの手間ひまがかからない。

 夏場はまめに顔を洗うべし。
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水の話を一席 [雑感小文]

 明治34年春、盛岡の中学校を卒業して仙台の高等学校に入学することになった金田一京助を送る短歌会が、同窓の文学青年10名ほどで開かれた。

 後年『銭形平次捕物控』の作家となる1年下級生の野村長一(胡堂)や、2年下の石川一(啄木)もそのなかにいた。

 席題は「藤10首、水10首」だったが、互選のさい、みんなの笑いを誘った歌があった。

 だれもが回ってきたその歌を読むなり、「くすりと笑い、はては、畳の上へ引っくり返って腹のそこからあはあは」と笑った。

 あめつちの酸素の神の恋成りて 水素は終(つい)に水となりにけり

「その歌の主は実に石川君だった」と、金田一京助が著書『石川啄木』に書いている。

 水は、「泉からわき川を流れ海にたたえられたり、雨となって降って来たりする、冷たい液体。

化学的には水素と酸素の化合物としてとらえられる。

 きれいなものは無色透明で飲料に適し、生物の生存に不可欠」と、金田一京助の名が編者の筆頭に挙げられた『新明解国語辞典』には、ある。

「水は副作用のないすばらしい万能薬だ」とは、シモン・バルークという米国の生理学者の言葉。

 鎮静剤、解熱剤、利尿剤、強壮剤、催眠剤として、おだやかで確かな効果が水にはあると言っている。

 朝、起きぬけに水を飲めば、

①目覚めがよくなる。
②食欲が出る。
③便通を促す。
④水の味で体調がわかる(健康状態がよければ水がうまく、体になにか異常があるときは水がうまくない)など、いろいろ効果がある。

 1日3回、コップ1杯の水を飲みほす「水飲み健康法」を勧めるのは、川畑愛義・京都大学名誉教授。

 水には精神の鎮静作用があるから、イライラしたときなど水をゆっくりと飲めば気持ちのたかぶりが静まる。

 昭和の名人、古今亭志ん生がひどい貧乏暮らしをしていたころ、家族のだれかが風邪かなにかで寝込んでしまった。

 医者を呼ぶどころか売薬を買う金もない。閉口した志ん生は言ったそうだ。

「水でも飲んでみな。病気もちったぁ薄まるだろ」
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胃がん手術の名医は夢追い人だった [雑感小文]

「ハゲに胃がんなし」の真偽を確かめる研究を、若い医局員に勧めた、脇坂順一・久留米大教授(当時)は胃がん手術の名医だった。

 長年、胃がん患者を診てきた印象が、示唆のヒントになったらしい。

 高齢登山家としても知られた脇坂先生は、1961年、48歳のときスイス・メンヒ山で海外峰初登頂。

 以来、世界各国の山に挑み続けて、1993年、80歳にしてアルプスの最高峰・モンブランをきわめ、海外150登頂を果たした。

 その折の新聞には「80歳はまだ現役」とあり、毎朝6時半起床、足踏み300回、鉄アレイ60回、冷水摩擦、ひざの屈伸400回、腕立て伏せ170回をこなす独自の鍛錬と、大豆を主食とする高たんぱく・低カロリーの食生活に徹し、

「精進の積み重ねで、たいていの夢はかなう」と話している。

 98年、85歳で海外200登山を達成。

 90歳での250回を目標とし、2000年8月で243回になったが、03年3月、夢追い人89年の生涯を閉じた。

 肺炎だった。

 漫画「サザエさん」のファンだったという。
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ハゲと胃がんの医学的関係 [雑感小文]

 「ハゲに胃がんなし」という俗言がある。

 これがあながち迷信ではないことを、30年以上も昔、統計学的に証明した医師がいる。

 久留米大学医学部外科の若い医局員だった柿添健二医師だ。

 胃がん手術の名医だった脇坂順一教授に、

「ハゲと胃がんの関連を調べてごらん」と言われ、

 実に10年がかりで胃がん患者1001人(男性663人、女性338人)と、一般人(軽い病気の通院者=男性約7000人、女性約5000人)のハゲ率を調べあげた。

 結果、胃がん患者には明らかにハゲが少ないことがわかった。

 例えば40代の男性では一般人のハゲ率は8.6%だが、がん患者では0%。50代男性のそれは前者が14.3%、後者が2.3%だった。

 50男が100人集まれば、14人はハゲだが、同年代の胃がん患者だと2人しかいない計算になる。

 「ハゲに胃がん、ごく少なし」というわけだ。

 とはいえ、ヨロこんでばかりもいられない。

 「ハゲに脳卒中あり」「ハゲに前立腺がんあり」という俗説にも、かなり信ぴょう性があるらしい。
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各駅停車症候群 [雑感小文]

 さいたま市の浦和に住む友人は、浦和から東京までの各駅のトイレの場所を全部、把握している。

 そして、各駅停車の電車にしか乗らない。

 過敏性腸症候群だからだ。

 過敏性腸症候群(IBS)は、下腹部の痛みあるいは不快感、便通異常(下痢・便秘)が慢性的に続いているが、大腸や小腸には器質的異常(がん・潰瘍など)は認められない、機能性の腸疾患だ。

 以前は「過敏性大腸炎」と呼ばれていたが、炎症はない病態なので「過敏性大腸症候群」になり、現在は「過敏性腸症候群」で通っている。

 その名のとおり、いきなり生じる便意に対応するには、トイレのない快速には乗れない。

「各駅停車症候群だ」と苦く笑った。

 もう一つ、やはり器質的異常はなにも認められないのに、胸焼けがしたり、腹が張ったり、食後に腹痛が出たりする病気がある。

 機能性胃腸症とか機能性ディスペプシア(上腹部消化管異常=FD)と呼ばれる。

 つまりあらゆる検査を行っても「異常なし」なのだが、胃の具合がわるいのが機能性胃腸症で、腸の調子がおかしいのが過敏性腸症候群。

 上はFD、下はIBSというわけだ。

 どちらもいま、非常に増えていて、腹部の異常を訴えて来院する人の20%以上がFDかIBSだが、インテリジェンスの高い集団を調査すると、罹患(りかん)率はさらに上がるという。

 そう聞くと「実はおれも...」と手を挙げたくなる。
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急告! 愛酒家諸兄 [雑感小文]

 いささか旧聞。

 梅宮辰夫さん。転倒。

 どうして顔面衝突したんだろう。

 ポケットに手を突っ込んで歩いていたのか。

 まさか酔ってたわけじゃないよね。

 日中のイベント前なんだから。

 その後の状態は?

 おだいじに…というほかないから、言います。

 くれぐれもおだいじに!。

 さて。

 飲酒後に転倒や交通事故で頭部外傷を負うと、直後の検査では異常がないのに、半日~2日後に急死するケースがある。

 頭がむくんだり腫れたりする「脳浮腫」の悪化が原因とみられていた。

 松本博志・札幌医科大学教授(法医学)の研究チームは、「飲酒ラット」と「しらふラット」による実験で、そのことを確かめた。

「飲酒」したうえで頭を損傷したラットは、6時間後までは異常はなかったが、24時間後に脳浮腫が生じ、脳浮腫の原因の一つとされるたんぱく質「アクアポリン4」が大幅に増加し、約半数のラットが死んだという。

 花見酒、真っ盛り。

 おたがい、気をつけよう。

 飲んだら、転ぶな!

 手・ポケット歩きやめましょう。
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老後を楽しく [雑感小文]

 貝原益軒『養生訓』巻八「養老」を読んだ。

「老後は、わかき時より、月日の早き事、十ばいなれば、一日を十日とし、十日を百日とし、一月を一年とし、喜楽して、あだに日をくらすべからず。

 つねに時・日をおしむべし。

 心しづかに、従容(しょうよう)として余日を楽み、いかりなく、欲すくなくして、残躯をやしなふべし。老後一日も楽まずして、空しく過ごすはおしむべし」

 老後は、若い時の10倍の早さで時が過ぎていく。

 1日を10日とし、10日を100日とし、1月を1年として楽しみ、むだに日を暮らしてはいけない。

 いつも時・日を惜しむべきである。

 心を静かに落ち着いて残りの月日を楽しみ、腹をたてず欲を少なくして、残っている体の力を養うべきだ。

 老後はただの1日でも楽しまずに過ごすのは惜しい。

 年をとると、時が早く過ぎるのは、〃時の分母〃が大きくなるからだろう。

 たとえば、8歳の子の1年は8分の1だが、80歳の1年は80分の1だ。

 1年の長さが10分の1に感じられる道理だ。

 であるからには、1日を10日と思い、大切に楽しく過ごすべきだ。

「老人の保養は、常に元気ををしみて、へらすべからず。

 気息を静かにして、あらくすべからず、言語をゆるやかにして、早くせず、言(ことば)すくなくし、起居・行歩をも、しづかにすべし。

 言語あららかに、口ばやく、声高く、揚言すべからず。

 怒なく、うれひなく、過ぎ去りたる人の過ちを、とがむべからず。

 我が過ちを、しきりに悔ゆべからず。人の無礼なる横逆を、いかりうらむべからず。

 是皆、老人養生の道なり。又、老人の徳行のつつしみなり。」

 老人の保養は、いつも元気を惜しんで気をへらしてはいけない。

 ものを言うのもゆっくりして、いそいではいけない。

 口数も少なくし、起居・歩行も静かにする。

 乱暴な言葉で、早口で、声高に大きい声でものを言ってはいけない。

 怒らず憂えず、人の過ぎた過失をとがめない。

 自分の過失を何度も悔いない。

 人の無礼な無理押しを怒りうらまない。

 これはみな老人の養生の道であり、同時に老人の徳行の慎みである。(松田道雄訳)

 いや、どうも、耳が痛い! せめて今日一日だけでも、かくありたいと、思う。
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カライモの思い出 [雑感小文]

 戦後1、2年間のひどい窮乏の時代に、故郷屋久島の村・永田では「餓死らってる」というジョークが流行した。
 
 顔色のわるい少年や元気のなさそうな青年を見ると、

「お、汝(わー)如何(がし)たこっかい。餓死らって」とからかったのだ。

 当時、内地の都市でみられたような餓死者が、わが村に実際に出たわけではなかった。

 だれか、世情に敏なる男が吐いた毒舌ふうの冗談が、受けて広まったのだろう。

 そのころの夏の宵──。

 家に帰ると、丸いちゃぶ台の真ん中に小皿が載っていて、皿の中にはカライモ(サツマイモ)が2本置かれてあった。

 それがその夜、私のために残されていた夕食の全部だった。

 私はそのとき14歳の中学生で、前年の冬、母が死んでいなくなった家には、小学生の妹が3人、学齢前の弟が1人。

 田舎寺(浄土真宗本願寺派の末寺)の住職だった父は、世渡りのからきし下手な男だった。

 それにしても、カライモ2本きりというのは、当時としても最低の晩めしには違いなかった。

 最低の晩めしを当てがわれて、食い意地の突っ張った、餓死らった少年は、口をとがらせて文句の一つも言っただろうか。

 言わなかった。

 私だって、それくらいの心は、もっていた。

 ――というところで、カライモすなわちサツマイモの話。

 サツマイモは、仮にそれだけしか食べなくても、大した栄養不足は起こさない「完全食品」だと、栄養学の専門家は言っている。

 サツマイモの成分的特徴は、水分が多いこと(66.1%)と、でんぷん質に偏りすぎて(31.5%)、たんぱく質(1.2%)と脂肪(0.2%)はごく少ないことだ。

 だが、そのたんぱく質のアミノ酸組成がかなりすぐれているのが、サツマイモの特徴の一つだ。

 アミノ酸価とは、食品のたんぱく質の中に8種類の必須アミノ酸が、どれだけバランスよく揃っているかを示す指数だが、サツマイモのアミノ酸価は82。

 白米の62、押し麦53、食パン35、大豆69、豆腐62......などと比べると、そのスグレものぶりがわかる。

 ビタミンCの含量が100グラム中29ミリグラムと、けっこう多いこともサツマイモの特徴だ。

 野菜類にはビタミンCが多いが、たとえばキャベツ(100グラム中41ミリグラム)やハクサイ(同19ミリグラム)、サラダ菜(同14ミリグラム)などを100グラムも食べようとすれば相当なかさになる。

 サツマイモの100グラムはせいぜい1個だから、なんでもなく食べられる。

 ビタミンB1やカロチンの含量も多いし、食物繊維はジャガイモの2倍もある。

 サツマイモが「快便食品」といわれるゆえんだ。

 だから大腸がんの予防食としてもすぐれている。

 カルシウムも結構多く、ジャガイモの6倍以上、血圧を下げるミネラル、カリウムも豊富だ。

 さらにもう一つ、サツマイモの特徴は、カロリーが低い(米や麦の半分以下)ということだ。

 イモ腹がすぐへったのは、そのせいだったわけだが、ダイエット志向の現代ではそれはかえってうれしいメリットであるだろう。

 じつに低カロリー・高ビタミンのヘルシー食品、これがサツマイモである。
 
 そして......私におけるサツマイモは、心のなかの古い静かな絵のようなものでもある。

 遠い夏の日の夜の、裸電球の黄色い光に照らされた......。
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晩年の幸福 [雑感小文]

 昔―私などが田舎の子供だった時代―は、老人はだれからも敬愛されていた。

 いわば一年中が敬老の日だった。

 爺さん、婆さん、長生きしやれ、米も安なろ、世もよかろ。

 こんな里謡が耳の底に残っている。

 貧しい村ではあったが、日々の暮らしのなかに人の心の通い合いがあったと思う。

 今は、米は求めやすくなったが、世はあまりよくなったとは思えない。

 老人の一員として現状を観じるに、9月のある1日以外の364日は「軽老の日」ではないかと思われる。

 今は一般に年をとることは「老化」で、能力の減退とされる。

 いわゆるエイジズム(高齢者差別)もそんな考えから生まれるのだろう。

 セクハラの類語のようなシルハラというのもあるらしい。

 シルバー・ハラスメントの略だ。

 昔は、老人の知恵が、若い者の生活に役立つことが多かった。

 おじいさんは故事来歴の生き字引だったし、おばあちゃんの体験は家事や子育てに活用された。
 老人は先導者だった。

 だから尊敬された。

 昔の人のほうが晩年は幸福だったか?
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