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抗糖化とニートで、若さいきいき! [平成養生訓]

 平成養生訓

 抗糖化とニートで、若さいきいき!

 ◎老化物質「AGE」

 年齢を重ねても健康で若々しい人とそうでない人がいます。

 40歳過ぎてからの同窓会では、10代のころ同じ教室で騒いだ仲間とは思えない老けた顔に会うことも多くなります。

 理由は人それぞれ「人生いろいろ」ということでしょうが、生理的な原因として最近注目されているのが、老化物質と呼ばれる「AGE」(終末糖化産物)です。

 AGEとは、食事でとり入れた糖分のうち、エネルギーとして使い切れなかった糖が、体内のたんぱく質と結びついた(たんぱく質が「糖化」した)ものです。

 体はさまざまなたんぱく質でできていますが、糖化(すなわち劣化)したたんぱく質=AGEは、体のあらゆるところでさまざまな悪さを働きます。

 皮膚のたんぱく質のコラーゲンが糖化すると、しわやしみ、くすみ、たるみの原因になります。

 血管にAGEがたまると、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高くなります。

 AGEが骨に蓄積すると骨粗鬆症、目に蓄積すると白内障の一因となります。
 
アルツハイマー病などとの関連も指摘されています。
 
糖化はなぜ起きるのでしょう。

「炭水化物(でんぷん、糖類)のとりすぎが何よりもよくない」
 
と、同志社大大学院生命科学研究科の米井嘉一教授。

「抗糖化」という用語をつくったアンチエイジングの専門家です。

 体の新陳代謝が下がっていく30代以降は、糖化に拍車がかかりやすいといわれます。

 糖化を防ぐには炭水化物のとりすぎを避けることはもちろん、血糖値を急激に上げない食事の仕方(食べる順番)も重要です。

 食後30分~1時間の血糖値が高くなったとき、AGEが最もできやすいからです。

 血糖値を上げやすいご飯やうどん、パンなどの炭水化物の前に、野菜や海藻類、きのこ類を先に食べると、食後血糖値の急激な上昇を抑えることができます。
 
野菜には高い抗糖化作用があることもわかっています。
 
早食いも食後の血糖値を上昇させやすいので要注意です。

 
◎見た目でわかる食品中のAGE

 食べ物にもAGEは含まれています。

 食品中のたんぱく質が、糖や脂肪と一緒に高温で加熱されるほどAGEはふえます。

 牛乳と卵に小麦粉、砂糖でつくるお菓子を焼くと、褐色の焦げができます。あの焦げが糖化現象といえばわかりやすいでしょう。

 ですから、食品中のAGEは見た目である程度判断できます。

 生のものには少なく、茶色く焼き色のついた料理に多い。

 鶏肉なら、唐揚げや焼き鳥よりも水炊きのほうが少ない。

「神経質になる必要はありませんが、揚げる、焼くばかりでなく、煮る、ゆでる、蒸すなど、調理法のバランスが大切です」

 と、山岸昌一・久留米大教授。

 世界で最も精力的にAGE研究に取り組んでいる研究者です。

 AGEを体にためず・へらすための食べ方、食べ物とともに、もう一つ大切なことがあります。食後の血糖値を下げる運動です。

 食べてすぐ横になると、牛にはならずとも、AGEがふえます。
 
運動といってもスポーツ的な運動ではなく、「ニート」と呼ばれる軽い体の動きでよいのです。
 
一般に知られているニート(NEET)は、Not in Education Employment or Trainingの略で、「就学、就業、職業訓練のいずれもしていない」若者を指すことばですが、

こちらのニート(NEAT)は、Non Exercise Activity Thrmogenesisの略。「運動とはいえない程度の活動による体熱産生」のことです。

 たとえば、テレビを立って見るだけでもNEAT効果は得られます。まずは朝ドラを立ったまま見ることにしませんか?

 neatには「こぎれいな、すてきな」という意味もあります。

 ニートな生活をしてください。    

(株)心美寿有夢のPR誌『絆』34号=2015年11月発行=より再録。

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