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花粉症&インペアード [医学・医療・雑感小文]

 インペアード

 ことしもまた、涙と鼻水の季節が巡ってきた。

 NPO花粉情報協会の予測では、この春のスギ花粉の飛散開始は例年よりやや早い。

 2月上旬から飛び始めると、中学の受験日程と重なる。

 寒さと風邪に加えて花粉の心配までしなければならないとは、気がもめる。

「受験の場でベストコンディションを発揮するためには、早めの花粉対策が重要です。

 しかし、花粉症の治療薬として用いられる抗ヒスタミン薬は、種類によっては薬剤が脳に移行し、脳の活動性を抑える<インペアード・パフォーマンス(気づきにくい能力ダウン)>と呼ばれる集中力や判断力、作業能率の低下をきたしてしまうことがあります。

 眠気は本人が自覚できる状態ですが、インペアード・パフォーマンスは、本人が無自覚なままにパフォーマンスが低下してしまう点が問題です」

 とインペアード・パフォーマンス・ゼロプロジェクトの代表、谷内一彦・東北大学大学院教授(機能薬理学)は注意を促している。

 インペアードとは「正常に機能しない」という意味だ。

 ヒスタミン

 花粉症の人の体に花粉(抗原)が入ると、体内の抗体が反応し、肥満細胞からヒスタミンその他の物質が出てきて、鼻水を分泌する神経やくしゃみを起こす神経を刺激し、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが起こる。花粉が目に入ると結膜が反応してかゆみが生じる。

 こうしたアレルギー症状を改善する代表的な薬が、ヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン薬だ。

 抗ヒスタミン薬には第一世代と第二世代がある。

 第一世代の薬は中枢神経系に作用して強い眠気が起こる。

 この副作用を利用したのが、市販の睡眠改善薬(ドリエル)だ。

 第二世代の抗ヒスタミン薬では眠気はほとんど起こらない。

 眠くなる花粉症の薬はもはや時代遅れといってもいい。

 ところが、ヒスタミンには脳の働きを活発にする作用もあるので、抗ヒスタミン薬が脳内に移行すると脳の働きを低下させる。

 集中力や判断力、作業能率が低下する「インペアード・パフォーマンス(気づきにくい能力ダウン)」をきたしてしまう。

 が、それが起こらない薬もある。医師に聞いてみよう。

 第二世代の抗ヒスタミン薬

 いま、10代の花粉症有病率は31・4%。児童・生徒の3人に1人は花粉症をもっている。

 受験シーズンは花粉症の真っ盛りと重なる。

 花粉症の症状を抑える第二世代の抗ヒスタミン薬では、眠気はほとんど起こらない。

 だが薬によっては、知らず知らずのうちに集中力や判断力、作業能率が低下する「インペアード・パフォーマンス(気づきにくい能力ダウン)」が起こる。

「抗ヒスタミン薬によるインペアード・パフォーマンスで、受験に影響を及ぼすことのないよう、花粉症の症状を抑えながらも、脳に移行しにくい抗ヒスタミン薬を選択することが大切です。

 また、早めの服用は本格飛散期の症状を軽くします。

 医療機関で医師または薬剤師に相談してください」と、東京逓信病院薬剤部の大谷道輝さんはアドバイスしている。


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うれしい豆 [雑感小文]

 あたたかく炒(い)られて嬉(うれ)し年の豆  高浜虚子

 立春前日の節分は「年越し」といい、その夜にまく豆を「年の豆」と呼ぶ。

 豆すなわちダイズは、栄養的にもうれしい一品で、豆腐や納豆などダイズ食品をよく食べている人には、脳卒中や心臓病などの循環器病が少なく、長寿者が多いといわれる。

「その理由はイソフラボンとダイズたんぱくでしょう」

 と、家森幸男・京都大学名誉教授。

 健康長寿と食(栄養)の研究の第一人者だ。

「イソフラボンは女性ホルモンの類似作用をします。

 女性ホルモンは、動脈硬化の進行を抑え、骨粗しょう症にも有効に働きます。

 だから女性の場合、脳卒中も心臓病も骨粗しょう症も、女性ホルモンが少なくなる更年期以降にふえるのです。

 ダイズたんぱくは血管の弾力性を保ち、しなやかにしてくれます。

 いま、平均的な日本人は、イソフラボンを1日25㍉㌘摂取していますが、50㍉㌘になると理想的です。

 それをすべて豆腐で取るとしたら1日100㌘(3分の1丁)食べればよいのです」

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「体温を上げて免疫力アップ」は本当か? [医学・医療・雑感小文]

「体温を上げて免疫力アップ」は本当? 

 内科医・酒井健司先生がそんな問題提起をしています。

 以下、その全文。

 「体温を上げると免疫力がアップする」という話を聞いたことがありませんか。

 何でも、体温を1度上げると免疫力は5~6倍になるんだそうです。

 逆に体温が1度下がると免疫力は30%低くなるとも言われています。

 本当でしょうか? 

 数値が具体的なので、何らかの方法で免疫力を測定しなければそのようなことは言えないはずです。

 しかし、「体温を上げて健康に」と称する本を何冊か読んでみても、具体的な研究について言及しているものは見つけられませんでした。

 読者の中で「体温を1度上げると免疫力は5~6倍になる」とする研究をご存知の方は教えてください。

 免疫細胞の数や機能、分泌されるたんぱく質の量を測定して、体温との関係を調べることはできます。

 しかしながらそうした手法では免疫系全体のごく一部しか見ることができず、軽々しく「免疫力が○倍」などとは言えません。

 ましてや、健康になるとは限りません。

 免疫系が有害な症状を起こしている花粉症や自己免疫疾患の患者さんの「免疫力」が上がったらどうなるんでしょう?

 細菌やウイルスに感染すると発熱するのは、生体の防御的な機構です。

 また、低体温療法といって脳保護を主な目的に体温を32~34度に下げる治療を行うと感染症にかかりやすくなります。

 このあたりの事実が「体温を上げると免疫力がアップする」という話の元ネタではないかと推測します。

 しかし、普通の生活をしている人の平熱を上げて免疫力がアップするかどうか、ましてや健康になれるかどうかは別の問題です。

「体温を上げると免疫力がアップして健康になる」という話には、現時点では、医学的根拠はありません。

 体温と免疫力の関係を論じた本はたくさんあり、中には医師が書いたものもあります。

 適当に書かれたとしか思えませんが、けっこう売れているようです。

 少なくとも私が書いた『医心電信―よりよい医師患者関係のために』よりは売れています。

 お手軽な方法で健康になれると謳(うた)うほうが広く読まれるのでしょう。

 医学的に正確であっても複雑でわかりにくい情報よりも、多少は不正確でも単純でわかりやすい情報が好まれるのかもしれません。

 インターネットでもそうしたサイトはたくさんヒットします。

 こうした本やウェブサイトでは、体温を上げるために、筋肉量を増やせとか、ウォーキングをしろとか、安易に解熱剤を使うなとか、ショウガを食べろとか、風呂に入れとか、結果的にはそこそこ良いことが書かれています。

 即座に有害というわけではありません。

 しかしながら、体温と免疫力に関して医学的根拠のないことが書かれているわけですので、他の部分も正しいと軽々しく信用はしないほうがよさそうです。

 酒井健司
 1971年、福岡県生まれ。1996年九州大学医学部卒。九州大学第一内科入局。
 福岡市内の一般病院に内科医として勤務。
 趣味は読書と釣り。著書『医心電信―よりよい医師患者関係のために』(医学と看護社、2138円)。
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多剤服用を防ぐ10カ条 [医学・医療・雑感小文]

 高齢患者の多剤服用は以前から問題になっている。

 要因としては、

「高齢者は数多くの慢性疾患を抱えている」

「複数の診療科が別々に処方する」

「薬の副作用に対してまた処方する」

「患者が薬を欲しがる」

 などが言われている。日本老年医学会は「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」(2015年)をまとめ、その中で抗精神病薬や睡眠薬、抗血栓薬、糖尿病薬など19分類の「特に慎重な投与を要する薬物のリスト」を作った。

 このリストの中に睡眠薬のベンゾジアゼピン系薬物(抗不安薬にも使用)がある。

 長期にわたってベンゾジアゼピン系薬物を服用すると認知機能の低下、転倒や骨折の増加、昼間の倦怠(けんたい)感などを起こすリスクがあるからだ。

 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会薬事分科会も17年3月、ベンゾジアゼピン系薬物を「長期の服用で依存を生じやすい」と使用に注意を促した。

「睡眠薬の適正使用・休薬ガイドライン」(14年)によると、国内では約500万人が不眠症の治療薬を服用している。

 日本の不眠症治療の問題点として、「睡眠薬の長期服用」を挙げる内村直尚・久留米大副学長(神経精神医学)は「ベンゾジアゼピン系薬物に限っても、3割近くの人が2~4剤を処方されるケースがあるのが実態だ」と話し、多剤服用の傾向はいまだに改善されていないと指摘する。

 ベンゾジアゼピン系薬物は長期間服用すると薬への依存が高まり、急にやめると震えや興奮などの離脱症状が起きることがあるという。「類似薬品の重複処方がないかを確かめてほしい」と強調する。

 ただ、患者自身が「薬が多すぎる」と疑っていても、そのことを医師に言いにくい面があるのも事実だ。

 医薬品のリスクコミュニケーション問題に詳しい山本美智子・昭和薬科大医薬品情報部門教授は、

「医師と患者はパートナーシップに基づいて治療するという共通認識をもち、正直に気持ちを伝えることが大事だ」と多剤服用を防ぐ10カ条をアドバイスする。

 多剤服用を防ぐ10カ条

 (1)患者と医師は治療の協働パートナーだという意識をもつ

 (2)使っている薬は必ず医師に伝える

 (3)いつでも気軽に相談できるかかりつけ薬剤師をもつ

 (4)薬が多いと思ったら、正直に医師に伝える勇気をもつ

 (5)ある薬をやめるか変更した場合、どんな不都合が生じるかを医師や薬剤師に聞く

 (6)自己判断で薬の使用を中断しない(勝手にやめると効き目が悪いと判断され、処方薬が増える場合がある)

 (7)「薬の使用は最小限に」との意識をもち、どうしても必要な薬なのか、お薬手帳を活用しチェックする

 (8)患者自身も安易に薬を欲しがらない

 (9)高齢者は若いころと同じだと思わず、薬の数が増えると副作用が出やすいことを自覚する

(10)医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページにある「患者向医薬品ガイド」や「くすりのしおり」を活用する
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高齢者の多剤服用 [医学・医療・雑感小文]

 1度に5~6種類以上の薬を服用する高齢者は多い。

 どれも必要な薬剤ならよいが、中には不要な薬を漫然と飲み続け、副作用が生じるケースもある。

 高齢者の多剤服用の解消にどう取り組めばよいのか。
 
 高齢者の多剤服用問題に取り組む病院がある。

 国立病院機構栃木医療センター(宇都宮市)のポリファーマシー外来だ。

 簡単に言えば、高齢者が服用している薬剤をチェックして、必要性を再検討する外来だ。

 ポリファーマシー(ポリは「多い」の意味)は一般に多剤服用または多剤併用と訳されている。

 何剤から多剤と言うかの定義はないが、一般には5~6剤以上を指す。

 きっかけは4年前に入院した80代の女性患者だった。

 心臓や腎臓に疾患をもち、すでに10種類近い薬を飲んでいたが、病院でさらに薬が処方され、最終的には14種類の薬を服用し、意識障害や不整脈など重い副作用が生じてしまった。

 よく調べてみると、同じような種類の薬が重複し、不適切な組み合わせの薬を服用していた。む

 これを受けて2015年1月、医師、薬剤師、看護師らの多職種連携チームをつくり、患者の服用歴を聞いて、薬の必要性をチェックし始めた。

 対象者は、5剤以上の薬を服用し、1週間以上入院する65歳以上の患者。

 希望を募り、本人と家族の同意を得た患者で行う。

 17年6月までの集計結果では、104人がチェックを受け、1人あたりの平均服薬数は当初の8・9種類から4・3種類へと半減した。

 患者全体が服用していた薬剤の種類総数は、延べ936種類から約6割も減って、延べ387種類になった。全員の平均的な薬の服用量も減った。

 取り組みの中心となった矢吹拓・内科医長によると、中止した薬で多かったのは、血圧や血糖値を調節する薬、睡眠薬、胃の粘膜を保護する薬だった。

 血圧を下げる薬は、入院中の減塩や規則正しい生活によって不要になるケースもあった。

 矢吹医師は「高齢者は若い人と違って、薬の代謝能力が衰えているので、薬の副作用が出やすくなる。本当に必要な薬かどうかをよく考える必要がある」と指摘する。(毎日新聞2018年1月24日 東京朝刊)
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体内リズム服薬法 [医学・医療・雑感小文]

 なによりもリズムがだいじ!

 といっても、カラオケのことではありません。

 1日24時間の体内リズム「サーカディアン・リズム」の話です。

 (サーカはラテン語で「約」、ディアンは「1日」です)。

 現在わかっているサーカディアン・リズムは、体温、脈拍、血圧、いろいろなホルモンの放出時間、血液や尿に含まれる化学成分の濃度......など300種類以上。

 それらすべてのリズムが互いに調和し合うことで、健康な体の状態が保たれているのです。

 たとえば、夜になると熱が上がったり、夜中に胃が痛くなったりするのも体内リズムのしわざです。

 ですから、薬も体内リズムに合わせて、その薬が少量で一番よく効く時間に飲むのがよいと、体内リズム医学の専門家は言います。

 上手な薬の飲み方を聞いてみました。

 鎮痛薬=夜間は多めに、午後は少なめに飲むのが賢い飲み方です。

 痛覚は夜11時ごろが最も敏感で、午後3時ごろに最も低下するからです。

 コレステロールの薬=夕食後の服用が合理的。

 コレステロールは夜、合成されるからです。

 心臓病の薬=狭心症や心筋梗塞は午前7時から11時ごろに多く発症します。

 これを予防するため真夜中から明け方に飲むと効果の上がる薬があります。

 真夜中に飲むのは無理ですから朝起きたらすぐに─。

 降圧薬=早朝に血圧が上がるタイプの人は、就寝前に長時間持続型の降圧薬を飲み、夜中に上がるタイプの人は夕方に飲むのがベターです。

 ただし、夜間の血圧は正常な人が夕方以降に降圧薬を飲むと、脳梗塞を誘発する恐れがあります。

 ご自分の高血圧のタイプと降圧薬の種類を医師によく確かめて服用してください。

 ステロイド薬(副腎皮質ホルモン薬)=副腎の機能は、朝の目覚めと同時に高まり、午前中にピークに達します。

 薬もそれに合わせて朝、集中的に飲み、午後からの服用は控えめにしたほうがいいでしょう。

 抗アレルギー薬=アレルギー反応を引き起こす物質(ヒスタミンなど)に対する体の感受性が最高になるのは夜の11時から12時ごろ。

 かゆみや腫れが強く出ます。抗アレルギー薬は夜はやや多めに─。

 育毛剤=毛髪も皮膚も、夜半零時から明け方の4時くらいまでに古い細胞が脱落して、新しいものに再生します。

 だから育毛剤は夜寝る前に振りかけるのが効果的。

 女性がお休み前に化粧水などで肌の手入れをするのも、皮膚の細胞分裂が盛んになる時間に向けて栄養を補給しておくという意味で、理にかなっています。

 また、血流は昼間が最も盛んなので育毛剤の成分もよく吸収されますが、反対に朝は血管が収縮しています。

 朝ジャブジャブかけるのはムダということになるようです。

 こうした体内リズムの活用法は、当然、サプリメントにも通じます。

 たとえば梅肉黒酢、これはなんといっても朝一番にコップ1一杯の水で─。

 血液をサラサラにし、便通を促し、頭をスッキリさせる、体に優しいベスト・サプリメントです。

 じつは私、18年前の秋、前立腺にガンが見つかって、ずっとホルモン療法を受けているのですが、ホルモン療法の副作用として起こりやすいといわれる心筋梗塞と全く無縁でいられる理由の一つは、毎日欠かさず朝晩飲んでいる梅肉黒酢のおかげと信じています。

 余白がなくなりました。

 急いで言います。コエンザイムQ10製剤は食後すぐに─、

 体への吸収効率がいいからです。

 コラーゲン製剤は夜寝る前に─、

 皮膚や骨の新陳代謝は寝ているときに最も盛んに行われるからです。
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かゆみと不眠 [医学・医療・雑感小文]

 年をとると体がかゆくなる。

 肌が乾くからだ。

 冬はさらにそうなる。

 夜寝ているときもかゆく、眠りが浅くなる。

 だがスキンケアクリームでかゆみを抑えると睡眠の質が向上することを、日常生活におけるQOL(生活の質)のさまざまな研究を進めている古賀良彦・杏林大学医学部教授と、ユースキン製薬のスタッフが確かめた。

 古賀教授らは、ある介護老人保健施設の介護士の協力を得て、老人性掻痒(そうよう)症を訴える71歳~96歳の男女8人の患部に1日1回(入浴後や就寝前)、スキンケアクリームを塗布し、睡眠状態をアクチグラフ(睡眠の質と量の変化を記録する腕時計型センサー)で観察した。

 2週間後、ひっかき部分の皮膚の状態が改善し、かゆみが軽快、睡眠中の無動の時間(熟睡時間)が増えた。

「夕方から夜にかけては、かゆみ成分のヒスタミンが活性化する。

 そのうえ体幹部の温度の低下、皮膚表面温度の上昇によりかゆみが増幅し、睡眠の質が低下する。

 スキンケアクリームを上手に使うとよい」と古賀教授。

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楽な梗塞 [医学・医療・雑感小文]

 脳出血は激減し、脳卒中の死亡率も低下した。

  が、脳梗塞(こうそく)は増えているのではないだろうか?

  筆者の周囲でもこの1、2年の間に5人もの男性(67歳~80歳)が脳梗塞を起こしている。

 ただ、みんな一様に軽症で、1人を除いて歩行も言語もほとんど回復した。

 左足にまひが残った友人も車いすで旅行をし、パソコンで作った年賀状をくれた。

 このごろの脳梗塞の多くはそういう病気になりつつあるようだ。

 治療法が進歩し、重い後遺症の残る患者が減ったのか。

 あるいは、高齢者の間に軽症の脳梗塞が増えているのか。

 脳の深部の細い血管が詰まるラクナ梗塞は症状が軽く、意識障害はまず起こらない。

 体の片側だけに軽度の運動まひや感覚鈍麻が起こり、それらと構音障害(ろれつが回らない)が組み合わさって起こることもあるが、リハビリでほとんど回復する例が多い。

 ラクナとはラテン語で「小さな空洞」という意味だそうだが、「楽な梗塞」でもある。

 日本人の脳梗塞の4割がこれだという。
タグ:ラクナ梗塞
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冬の脳梗塞の誘因は? [医学・医療・雑感小文]

 2月1日~7日の「生活習慣病予防週間」は昭和34年に始まり、平成8年までは成人病予防週間と呼ばれた(成人病という呼称が生活習慣病に変わったのは平成8年12月)。

 当時、死因1位の脳卒中が冬場に多発したことから、最も寒い時期が啓発週間に決められた。

 脳卒中には、脳の血管が破れる脳出血と、血管が詰まる脳梗塞(こうそく)があるが、当時は脳出血が圧倒的に多かった。

 しかし今、脳出血は激減し、脳卒中の死因順位もがん、心臓病、肺炎に次ぐ4位に下がり、冬場に多発することもなくなった。

 理由は、減塩を中心とした生活習慣の改善、暖房の普及、降圧薬の開発、脳卒中治療の進歩などの複合的効果だろう。

 だが、いまも脳梗塞の一種の心原性脳塞栓(そくせん)症は、冬場に多く発症している。

 心臓でできた血栓が、脳に流れてきて、脳の太い血管が詰まるために起こる病気だ。

 なぜ、冬場に発症しやすいのか?

「一つ考えられるのは、感染です」と、脳卒中が専門の山口武典・国立循環器病センター名誉総長は話した。

 脳梗塞(こうそく)には、脳の深部の細い血管が詰まるラクナ梗塞

 頭の中の太い動脈や頸(けい)動脈の内壁にコレステロールがたまって狭くなり、血栓ができて詰まるアテローム血栓性脳梗塞

 心房細動など心臓に原因のある心原性脳塞栓(そくせん)症と、三つの病型がある。

 このうち心原性脳塞栓症だけは、冬場に多く発症する傾向がみられる。

 理由の一つとして考えられるのは感染だと、山口武典・国立循環器病センター名誉総長は話した。

「例えば、風邪をひくとか、肺炎を起こすとかすると、その感染症自体が血液凝固を促進するのではないか。

 近年、脳卒中の危険因子の一つとして感染が重視されていて、CRP(C反応性たんぱく=感染症の指標)の値の高い人は、脳卒中を起こしやすいといわれています。

 心臓でも当然、血栓ができやすくなるでしょう。

 心臓病をもっていて、血栓のできる可能性のある人が風邪をひくと、血栓ができて飛びやすくなる。

 そういう人は風邪をひかないように特に気をつけなければいけません」
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2018年「少食川柳」 [医学・医療・雑感小文]

 少食川柳

 1954(昭和34)年以来、2月第1週に行われてきた厚生労働省の生活習慣病予防週間(96年までは成人病予防週間)は09年、半世紀にわたる活動に終止符が打たれた。

 だが食生活、運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、発症と進行に深く関わるさまざまな病気の重大性は少しも変わっていない。

 廃止された「週間」のコンセプトを継承する「全国生活習慣病予防月間」が2011年から始まった。

 主催は日本生活習慣病予防協会(池田義雄理事長)。

 生活習慣の改善は、一無=禁煙、二少=少食、少酒、三多=多動、多休、多接(適度な運動と適切な休養、社会的活動)に集約される。

 同協会はこの「一無・二少・三多」をスローガンに啓発活動を展開してきた。

 これを順次、主要テーマとして取り上げてきた。

 2018年のテーマは「少食」とし、「あなたの少食生活~何を減らしてますか?~」を問う「少食
川柳」を募集した。

 受賞作・作者は以下のとおり。

【最優秀賞(5万円)】

 ■健康と 長寿の秘訣 腹八分
 (静岡県・77歳・主婦・オクラの花)


【優秀賞(各1万円)】

 ■少食で 噛んで味わう ことを知り
 (新潟県・50歳・公務員・まさとん)

 ■少食の 敵は早食い ながら食い 
 (福島県・45歳・ほり・たく)

 ■人生に 美味しさ残す 腹八分
 (大阪府・37歳・公務員・なごみ)

【佳作(3千円相当クオカード)】

 ■少食で 延びる寿命と 縮む腹 
 (神奈川県・77歳・無職・ナンサン)

 ■少食で 心に余裕 胃に余裕 
 (東京都・74歳・自由業・日出吉)

 ■少食で 明日の健康 手に入れる
 (福島県・33歳・管理栄養士・クリームパン)

 ■腹八分 良く噛み味わい 腹十分 
 (東京都・70歳・会社員・カジ)

 ■少食は 明日の元気の 第一歩  
(東京都・38歳・会社員・りのんぱ)

 ■よく噛めば 少食だって 満腹に  
 (大阪府・42歳・だいちゃんZ!)

 ■美食より 少食にして 健康体  
 (東京都・64歳・主婦・ハルル)

 ■人生を 十分楽しむ 腹八分
 (千葉県・66歳・無職・ヒロシこの夜)

 ■夜ごはん 会話で盛って 箸を置く
 (神奈川県・59歳・新屋洋子)

 ■「足るを知る」 腹八分目に 極意あり
 (三重県・65歳・非常勤職員・清詞薫)

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