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白楽天「偕老不易得」 [雑感小文]

白頭何足傷(はくとうなんぞいたむにたらん)

白居易の名詩に感じ入って以来、私は詩中の一句を好んで口にするようになった。

それはおおむね夕べの食卓などでこんなふうに用いる。

「何にもないわ」

「いやいや、何ぞ必ずしも猪羊(ちょよう)を烹(に)ん、だよ」

冗談口の半分以上は本音だ。

「偕老不易得(かいろうは えやすからず)、白頭何足傷(はくとう なんぞいたむにたらん)」

夫婦ともども長生きするのは非常な難事だ。

それを思えば、私の頭が白くなったことなど少しも悲しむ必要はない。

白楽天の悠然閑雅の境地には及ぶべくもないが、私は私なりに自ら足ることを知り、今日ただいまを喜ぶ思いを得たい。

人が己れの境遇に幸せを感じるのは心の持ちようにもよるだろうと思うのだ。

吉川幸次郎編『唐詩選』(筑摩叢書)によれば、白居易は苦学を続けたが、29歳で進士に及第、以後次第に出世、晩年は悠々自適の生活を送った。

頭は禿(は)げず(この点も当方とは異なる)白くなったようだ。よかったナと思う。

「禿頭何足傷(とくとう なんぞいたむにたらん)」では詩情に欠ける。
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